年収850万円以上の人は遺族年金をもらえないって本当ですか?
遺族年金には所得制限があります。まず、遺族基礎年金と遺族厚生年金を簡単に整理します。
遺族基礎年金
収入要件はなく、子どものいる配偶者、又は子どもに対して支給されます。受給期間は子どもが18歳の年度末(3月)までです。
遺族厚生年金
所得制限があります。遺族年金の請求者の年収が850万円(所得金額655.5万円)未満でないと受給できません。
収入確認はどうやって行なわれるのか
自己申告ではなく、請求する人の前年、又は前々年の収入や所得を確認できる証明書(源泉徴収票や確定申告書など)を提出します。
遺族厚生年金を受け取れず収入が下がった場合は
配偶者が亡くなり、一人親で育児をするために、時短勤務を選択したり、残業を減らすということもあります。仮に収入が下がってしまっても、いったん遺族年金を受け取ると支給開始後は変更ができません。
将来収入ダウンが見込まれる場合は
遺族年金の請求者の収入が850万円(所得655.5万円)以上でも、おおよそ5年以内に退職して850万円(所得655.5万円)未満に収入が下がることが見込まれる場合は、その状況を証明できる書類(就業規則等)を提出します。認められれば遺族厚生年金を受給することができます。
まとめ
年収が高くなると生活レベルも高くなるのが一般的です。遺族厚生年金は年収制限があるので、収入が850万円を超えたら、生命保険の見直しを検討しましょう。