保険って必要?何を選べばいい? 実務のプロがQA形式で回答

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就業不能保険の考え方

最近は就業不能状態をカバーする保険が増えてきています。働けないリスクに備えたいというニーズが顕在化してきただけでなく、保険料の上乗せが期待できるため、保険会社や保険営業も販売に力を入れているという側面があります。
加入にあたっては必要性の有無を見極めたいものです。その為にも就労不能保険をどう考えたら良いかまとめてみました。

就業不能保険とは

働けない際に給付を受けられる保険です。損保系と生保系の商品があります。損害保険会社の団体所得補償保険GLTD(Group Long Term Disability)は、大手企業を中心に採用されています。
生命保険会社にも就業不能保険タイプの保険があります。生命保険会社のものには収入保障保険に特約や特則として付けるものと死亡保障が付いていない就業不能保障のみタイプもあります。

選び方のポイント

就業不能保険は少ない保険料で大きな保障を得られるため、民間保険を活用する意味はあります。ただ、必ずしも全員が必要とは限りません。必要性について、支払事由、社会保険、コントロール可能なリスクか否か、という観点から考えてみます。

支払い事由から

支払事由とは保険が下りる条件のことを指します。少し働けない位で保険金が下りたら保険会社も困るので明確な支払い条件を定めています。

保険会社所定の条件でいかなる業務も全くできない状態と定義しているタイプと、身体障害手帳や障害年金など公的保険に連動するようなタイプがあります。

支払い条件がより明確な後者の方がお勧めです。公的な保険の条件に基づいて支払いの可否を決めるので分かりやすいからです。いずれにしても選ぶ際は支払事由を確認することがとても大切です。

最近はメンタル系の疾患で働けない人も多いです。原則メンタルによる就業不能は保障の対象外です。一部の損保会社の所得補償保険、生命保険会社の就業不能保険にも一時金タイプや2年又は5年間支給される有期型もあります。基本的にちょっとしたうつ病くらいでは駄目で、重い精神疾患でないと支払いの対象にはなりません。気になる人は支払事由を確認しておきましょう。

社会保険から

民間保険を考える前に公的保険である社会保険や健康保険を考えるのが先です。会社員は傷病手当金があるのでまだ安心です。会社員や公務員など組織に所属している人は就業不能時に、公的保障や会社の制度としてどういう保障があるのか確認しておくことをお勧めします。一方、自営業者は傷病手当金がないので、障害年金をもらえる迄の1年6ヶ月の間は自助努力が必要になります。

コントールできるリスクか

人は必ず亡くなりますし、気を付けていても死亡リスクは防ぎようがない側面があります。事故や災害、事件に巻き込まれる可能性もあります。一方、就業不能状態は大病を原因とする場合があります。
そもそも保険に入る前に大病しないように予防することが大切です。リスクをコントロールできるか否かという観点から判断しても良いでしょう。

最後に

保険金を受け取るために、出口について気を付きたいことをまとめました。

診断書の内容

支払いの可否は医師が書く診断書が鍵になります。医師が診断書をどう書くかによって支払いが左右される場合が有ります。医師は診断書の書き方を習っていません。同じ状態でも保険金が出るように意識して書いてくれる医師も中にはいるようです。

家族の協力

就業不能状態だと本人が保険を請求できないかもしれません。家族がどのような保険に入っているか知らない、どういう条件だと請求できるか分からないとなると請求漏れが発生するかもしれません。家族ともある程度、保障内容を共有しておくと良いでしょう。

担当者

保険は原則営業を通じて加入します。営業した人が担当になることが多いわけですが、担当によって知識も経験も差があります。良い担当者に出会えれば出口の面でも心強いでしょう。医師との間に入って保険金が出るように支援してくれる面倒見の良い人もいます。
一方、ネット生保や団体所得補償保険にも担当者はいません。手軽に加入できますが、自分や家族で保険金請求をしないという面で出口はより注意しておく必要があります。

まとめ

就業不能保険に入る前に、まずは働けない状態にならないように気を付けることが大切です。加入を検討するならば、支払い事由や公的保険の傷病手当金、障害年金、障害手帳の制度もチェックしておきましょう。本人が請求できないこともありますので、加入する際は出口のことも考えておくと良いでしょう。

YOICHIRO NOMURA

YOICHIRO NOMURA

ファイナンシャルプランナー(CFP®)  外資系保険会社を経て、2009年からファイナンシャルプランナーとして活動する。ファイナンシャルプランニングの経験は12年超、1,000件以上の面談経験を持つ。 生命保険、資産形成、住宅購入、相続や贈与の相談を得意とする。

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保険に関してはいろいろな情報が飛び交っていますが、やや教科書的な情報や、特定の目線からの極端な情報が多いように思います。
保険はその人その人のライフプランニング全体にも関わるため、こうした情報だけで判断するのはやや危険です。
Qaito(カイト)では、ファイナンシャルプランニングと保険の実務経験を踏まえた上での情報を、できる限りその人その人ごとの情報を届けていきたい思うのと、かつ、知りたいことがピンポイントで分かるように、QA形式で情報を提供したいと思います。

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