保険って必要?何を選べばいい? 実務のプロがQA形式で回答

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がん治療において先進医療があまり使われない理由とは

毎年約100万人が新しくがんに罹患します。一方で、がんの先進医療を受けられる人は約4,000人で、新規のがん罹患者に対して、250人に1人くらいの割合になります。先進医療があまり使われないので、先進医療特約はいらないといった極端な意見もあるようです。本コラムではなぜ先進医療があまり使われないかについてまとめてみました。

1標準治療が優先されるから

がんになるとお医者さんの方から先進医療を提案してくれると思っている人が多いようですが、治療は各学会で定められた診療ガイドラインに基づいた標準治療が優先されます。エビデンスに基づいた治療ですし、患者サイドも健康保険が利くため、経済的なメリットもあります。標準治療より先進医療が先に提案されることはまずありませんし、先進医療が誰に対して有効な治療だと限りません。

2本人が先進医療をよく分かっていない

主治医から提案されなければ、本人から切り出しても良いと思いますが、そもそも先進医療に関する知識がなければ、先進医療を受けてみたいと伝えることができません。また、知っていても専門家である医師と患者には明らかな情報格差があります。そもそも先進医療が自分の状況に合っている分かりませんし、専門家に対して言い出しにくいという面もあるでしょう。

3受けられる病院が限定されている

検査を受けた病院に先進医療の設備がなければ、自ら動かない限り、先進医療にたどり着くことは難しいと思われます。日本には粒子線がん治療施設が23ヵ所(重粒子線:5ヵ所、陽子線:17ヵ所、重粒子と陽子線の両方:1ヵ所)あります。各都道府県にあるわけではなく、かなり限定されています。人数的にも多くの人が治療を受けられる状況ではありません。

4受けられる条件がある

誰でもいつでも受けられるものではありません。以下のケースは、先進医療が受けられない可能性があります。

  • 高線量で放射線治療を受けていたケース
  • 胃や大腸など固定できない臓器など、照射できない場所にあるがんの場合
  • 白血球、リンパ腫、全身に広がるがんの場合
  • 全身に転移している、又は転移の可能性があるがんの場合

既に放射線治療を受けていると先進医療を受けることは難しくなります。初期治療で健康保険が利く標準治療で、高線量の放射線治療を受けてしまっていると先進医療は受けられません。最初の治療選択が肝心です。

5そもそもお金がなくて受けられない

条件を満たしていたのにも関わらず、お金がなくて治療を受けられなかったり、がん治療や生活費にお金がかかり貯蓄が底をついていたため、受けられなかったケースもあります。

上記の通り、先進医療がなかなか使われない理由を整理してみました。がん治療は情報戦です。多くの治療法から自分にあった治療を選択できるかが鍵です。先進医療特約を付けていても必ず受けられものではありませんので、保険に入って安心しないようにしましょう。

参考

YOICHIRO NOMURA

YOICHIRO NOMURA

ファイナンシャルプランナー(CFP®)  外資系保険会社を経て、2009年からファイナンシャルプランナーとして活動する。ファイナンシャルプランニングの経験は12年超、1,000件以上の面談経験を持つ。 生命保険、資産形成、住宅購入、相続や贈与の相談を得意とする。

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保険に関してはいろいろな情報が飛び交っていますが、やや教科書的な情報や、特定の目線からの極端な情報が多いように思います。
保険はその人その人のライフプランニング全体にも関わるため、こうした情報だけで判断するのはやや危険です。
Qaito(カイト)では、ファイナンシャルプランニングと保険の実務経験を踏まえた上での情報を、できる限りその人その人ごとの情報を届けていきたい思うのと、かつ、知りたいことがピンポイントで分かるように、QA形式で情報を提供したいと思います。

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